梅雨と台風の時期に注意!増加する屋根修理詐欺とその対策



梅雨や台風の季節になると、屋根雨漏りの修理を必要とする家屋が増え、それに伴い屋根修理詐欺の被害も多発します。特に、日本では梅雨の6月から7月、そして台風シーズンの8月から10月にかけて、屋根工事のトラブルが増える傾向にあります。
この記事では、梅雨時期および台風シーズンに特に増加する屋根修理詐欺の実態を解説し、できるだけ被害にあわないための対策を紹介します。是非、最後までお読みいただき、今後の対策にお役立てください。

梅雨や台風の季節になると、屋根雨漏りの修理を必要とする家屋が増え、それに伴い屋根修理詐欺の被害も多発します

梅雨時期や台風シーズンは豪雨により雨漏りなどの屋根トラブルが増え、屋根修理の需要が高まります。この時期に詐欺が多発する理由は、家主さんができるだけ早く対応してほしいと考える心の隙間を狙っているためです。

詐欺業者はこの心理を利用し、急いで修理したほうがよいと偽って高額な修理費用を請求します。
例えば、豪雨のあとに訪問し「今すぐ修理しないと家がダメになる」と脅して契約を迫る手口があります。また、台風後には実際に被害を受けた家庭が多いため、詐欺業者にとっては格好の稼ぎ時となるのです。

屋根修理の詐欺業者

詐欺業者は、特に高齢者一人暮らしの家庭を狙う傾向があります。特に高齢者は、緊急時に適切な判断が難しい場合が多く、詐欺業者にとっては狙いやすいターゲットとなります。
また、悪天候が続くことで、修理の需要が急増し、優良な屋根工事を施工する業者が手一杯になることも詐欺が横行する一因です。消費者が焦って業者を選ぶことで、詐欺被害に遭うリスクが高まります。

詐欺業者は、突然家を訪問し、「無料点検」を口実に屋根をチェックします。そして、必要以上に深刻な問題を指摘し、「即座に修理が必要だ」と嘘をつきます。

家主さんには屋根の上は見えませんし、屋根裏に入ることもありませんから、嘘であることを見抜けないのです。
例えば、「今すぐ修理しないと、家全体にダメージが広がり、取り返しがつかなくなる」といったような脅し文句を使います。業者にこう言われると、消費者は焦って契約を結んでしまうのです。また、「今日中に契約すれば特別価格で対応する」といった甘い言葉もよく使われます。

訪問販売型の詐欺手口

詐欺業者は、契約書をわざと分かりにくくし、不利な条件を盛り込みます。

例えば、作業内容が曖昧であったり、追加費用が後から発生するような条項が含まれていることがあります。消費者が詳細を確認しないままサインをさせられ、高額な請求や追加料金を要求されるケースが少なくありません。
また、契約書の内容を後で偽造し、消費者にとって不利な条件にしてしまうこともあります。

契約内容の偽造や不明瞭な契約条件

修理の範囲を誇張し、実際には不要な作業を行うことで、修理費用を膨らませる手口もあります。
例えば、「屋根全体の修理が必要だ」と言われ、大規模な修理を行うことで費用をかさませます。
これは詐欺業者だけでなく、大手の工務店や住宅メーカーにリフォームを依頼する場合にも同じことが言え、注意が必要です。

結局、先で他の箇所も必要になるので、今やっておくべきです。」などのように、平気で言われ、必要のない箇所までリフォームをすすめられるケースが多いです。当然ながら高額になるので、ローンを組ませようとしてくるのでたちが悪いです。また、修理中に「さらに深刻な問題が見つかった」と言い、追加料金を請求することもあります。結局、最初の見積もりよりも大幅に高額な費用を請求されることが多いです。

過剰請求されてお金が無くなってしまった人

まず、信頼できる業者を選ぶことが重要であることに間違いはないのですが、結局のところ、近年では、大手の業者だから安心できるという問題ではなくなっています。口コミや評判を確認し、地元で長年営業している業者を選びましょう。信頼できる業者は、ホームページやSNSでの活動が活発で、顧客からのクチコミ評価も高い傾向にあります。また、複数の業者から見積もりを取り比較することで、適正な価格を把握することができます。

一般的に、相場よりも極端に安い見積もりを提示したり、大きな値引きをする業者には注意が必要です。

見積書には、具体的な作業内容費用が明記されているかを確認しましょう。

不明瞭な項目や曖昧な表現がある場合は、詳しい説明を求めることが必要です。また、見積書には作業の詳細な項目と、それぞれの金額が明示されています。
しかし、「工事一式」が目立つ見積書にはとくに注意が必要です。各工事項目の明細がきっちり区別されているか確認しましょう。不明瞭な点がある場合は、遠慮せずに質問し、納得がいくまで説明を求めることが重要です。

見積りの内容が詳細かどうか確認する

契約前には、作業内容費用工期保証内容などをしっかりと確認しましょう。口頭での約束も契約として有効ではありますが、証拠が残らないため、必ず書面で確認し、保存しておくべきです。紙の契約書はいざというときのために必要です。人間の記憶ほどあてにならないものはありませんから。

また、契約書には解約条件保証期間についても記載されていることが望ましいです。特に、保証期間中に屋根から雨漏りが再発した場合の対応については明確にしておくことが重要です。また、業者が加盟している業界団体や、施工に関する資格の有無も確認しましょう。

契約書

まずは、全国各地にある消費生活センターに相談しましょう。専門の相談員が適切なアドバイスを提供してくれます。

消費生活センターでは、詐欺被害に関する相談が多数寄せられているため、同様の事例についての情報も豊富です。また、必要に応じて適切な解決策を提案してくれます。さらに、相談内容が他の関連機関と連携されることもあるため、迅速かつ適切な対応が期待できます。

消費生活センターへ電話相談

→ 全国の消費生活センター等
  消費者ホットライン「188(いやや!)」(全国統一番号)

もし、屋根リフォーム工事の詐欺被害に遭った場合、証拠を集めることが重要です。契約書や領収書、修理の写真などを保存し、被害の詳細を記録しましょう。これらの証拠は、法的手段を取る際に非常に役立ちます。
また、同様の被害を防ぐために、消費生活センターや警察に情報を提供することも重要です。被害に遭った場合は、焦らず冷静に対処し、専門家のアドバイスを受けることで、被害を取り戻す、あるいは最小限に抑えることができるかもしれません。

被害の詳細を記録しておくことが大事です

また、同様の被害を防ぐために、消費生活センターや警察に情報を提供することも重要です。被害に遭った場合は、焦らず冷静に対処し、専門家のアドバイスを受けることで、被害を取り戻す、あるいは最小限に抑えることができるかもしれません。

定期的に屋根の点検を行うことで、問題を早期に発見し、修理が必要な時期を把握できます。信頼できる屋根リフォーム業者に定期点検を依頼し、異常が見つかった場合は速やかに対処しましょう。また、定期点検を行うことで、屋根の状態を常に把握しておくことができ、詐欺業者による不必要な修理を防ぐことができます。
点検の頻度としては、最低限年に一度、または大きな台風や地震の後に行うことが推奨されます。

年に一度程度、専門業者による点検を受けることで、早期発見と早期対応が可能になります

普段から信頼できる業者と契約しておくことで、急なトラブルにも安心して対応できます。事前に契約しておけば、詐欺業者に騙されるリスクも大幅に減少します。信頼できる業者との定期点検契約を結んでおくことで、緊急時にも迅速かつ適切な対応が期待できます。また、事前に見積もりや契約内容を確認しておくことで、予期せぬ費用が発生するリスクもなくなります。

事前に契約しておけば、詐欺業者に騙されるリスクも大幅に減少します

ご近所さんと情報を共有し合うことも重要です。地域で詐欺被害が報告されている場合、警戒心を持つことで被害を未然に防ぐことができます。
また、近隣で信頼されている業者の情報を交換することも有効です。例えば、地域の自治会やコミュニティで情報交換を行うことで、詐欺業者の手口や対策についての知識を共有することができます。こうしたコミュニティの力を活用することで、地域全体で詐欺防止に取り組むことができます。

ご近所さんと情報共有

緊急時に備えて、信頼できる業者の連絡先を事前に把握しておくことが重要です。例えば、地域の自治体や建設業界団体が推薦する業者リストを活用することができます。
また、緊急時には焦らず冷静に対応し、複数の業者に合い見積もりを依頼することが大切です。特に、台風や大雨の直後は屋根工事業者さんたちも忙しくなるため、事前の準備が被害にあわないためのポイントとなります。

多くの家屋では、火災保険に加入していることが多いです。保険の適用範囲を確認しておきましょう。必要な場合は保険会社に連絡して修理費用の一部をカバーしてもらうことができます。保険の適用条件や手続きについて事前に確認しておくことで、緊急時にもスムーズに対応できるようになります。
また、保険会社が推奨する信頼できる業者を利用することも、詐欺防止につながります。

緊急時に備えて信頼できる業者の連絡先を把握し、複数の見積もりを依頼しましょう。
火災保険の適用範囲も確認し、保険会社が推奨する業者を利用すると詐欺防止になります。

梅雨や台風の時期に多発する屋根修理詐欺は、雨漏りによる緊急事態にある消費者の心理を悪用する非常に悪質な行為です。しかし、正しい知識と適切な対策方法を知っていれば、詐欺に遭うリスクを大幅に減らすことができます。信頼できる屋根工事業者を選び、契約内容を慎重に確認し、万が一詐欺に遭った場合も想定して迅速に対処できるように準備しておくことが重要です。
また、定期的な点検や火災保険の活用など、事前にできる防止策を講じることで、あなたの家を守ることができます。
皆さんの大切な住まいを守るために、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

日置 卓弥

日置 卓弥

屋根修理の匠ひおきの代表です。哲学で学んだ独特な視点を屋根修理の仕事に活かし、お客様の期待を超えるサービスを実現するために日々努力しています。

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