2026年を迎え、新しい年が始まりました。
「今年は家のメンテナンスをしっかりやろう」と目標を立てている方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に、家の中で最も過酷な環境に耐えている「屋根」は、築年数が経つほどに心配の種になりがちです。
「うちの屋根、苔(コケ)が生えてきたけど大丈夫かな?」 「近所で屋根工事をしている業者が来たけど、言われた金額が適正なのかわからない・・・」 「雨漏りはしていないけれど、築20年を超えたからそろそろ何かすべきかな?」
そんな漠然とした不安を抱えている方へ。 このコラム記事は、屋根リフォームのプロとして、現場の本音でわかりやすく書き上げた屋根リフォームの手引きです。
インターネット上には多くの情報があふれていますが、中には業者都合の内容も少なくありません。
ここでは、屋根職人の私が奈良県や三重県、大阪、京都、滋賀、兵庫、和歌山などの現場で実際に見てきた経験をもとに、「屋根の構造」「正しい工法の選び方」「適正な費用」「信頼できる業者の見分け方」を、できるだけわかりやすく解説します。
ご自宅の屋根にとって「今、何が必要で、何が必要ないか」をご自身で判断できるよう、失敗しない屋根リフォームのためにご活用ください。

実は「見えない部分」が重要!屋根の構造と寿命の基本
屋根リフォームを考えるとき、多くの方が「どんな屋根材がおしゃれか?」「費用はいくらか?」に目が行きがちです。しかし、失敗しないためには、まず「屋根がどうやって家を守っているか」という仕組みを知ることが重要です。
屋根は、普段目に見えている「屋根材(瓦やスレート)」だけで雨を防いでいるわけではありません。実は、屋根は4層構造になっており、それぞれが重要な役割を担っています。

【1】屋根材
瓦、スレート、金属屋根など、一番外側(表面)にある部分、いわゆる「屋根」です。
太陽からの紫外線、熱、そして雨風を直接受け止め、建物を守る最前線の役割(一次防水)を担っています。また、家の外観デザインを決定づける重要な要素でもあります。
一見、完全に水をシャットアウトしているように見えますが、実はそうではありません。瓦の重なり部分やスレートの継ぎ目などには、構造上どうしても隙間があります。

この隙間は、湿気を逃がすための通気口としての役割もありますが、台風時などの強風を伴う横殴りの雨は、この隙間から内側へ侵入してしまいます。
屋根材は「完全に水を防ぐもの」ではなく、「雨水の大部分を受け流し、侵入する水の量を減らすためのもの」として設計されているのです。侵入した水は、その下の防水シートが最終的に食い止める「二段構え」の構造になっています。
【2】防水シート(ルーフィング)
屋根材の下に敷かれているシートで、普段は見えませんが、家の寿命を左右する最も重要な建材と言っても過言ではありません。表面の屋根材は「一次防水」として雨の大部分を受け流しますが、強風時などの雨水侵入を完全に防ぐことはできません。この侵入してきた雨水を、家内部(天井裏など)に入れずに軒先まで流しきる役割を担うのが、この防水シート(二次防水)です。

防水シートは屋根材の隙間から侵入した雨水を、最終的に家の中に入れないようにブロックする「最後の砦」です。雨漏りが起きるかどうかの9割は、この防水シートの寿命で決まります。
一般的にはアスファルトを原料としたシートが使われます。製品にもよりますが、寿命は約20年前後が目安です。経年劣化で硬化したり破れたりすると、そこから雨水が浸入し、すぐに雨漏りへとつながります。「屋根材はまだきれいなのに雨漏りした」というケースのほとんどは、この防水シートの寿命が原因です。
【3】野地板(のじいた)
防水シートのさらに下にある、屋根の土台となる木の板です。
防水シートを敷き、その上から屋根材を釘やビスで打ち付けるための「下地」となる重要な部分で、私たちが屋根の上を歩けるのも、この野地板がしっかりしているからです。

上の防水シートが劣化して雨水が浸入し続けると、木材である野地板は湿気を含んで腐ってしまいます。
腐った木には釘が効きません。どんなに高耐久な新しい屋根材を載せても、それを固定する土台がボロボロでは意味がなく、台風などの強風で屋根材ごと吹き飛んでしまう大きな原因になります。
【4】垂木(たるき)
垂木は野地板をさらに下から支えるために、斜めに一定間隔で並べられた細長い木材で、屋根の三角形の傾斜(勾配)を作り出しているのがこの垂木です。その上にある野地板、防水シート、そして重い屋根材という全ての重量を支え、その重さを家の柱や梁といった主要な構造体に伝える、まさに「屋根の骨格」となる重要な部分です。

通常、屋根リフォームでここまで手を入れることは少ないです。
しかし、築年数が非常に古く屋根全体が波打つように歪んでしまっている場合や、ひどい雨漏りを長期間放置して腐食が進んでしまった場合には、この垂木から補強や交換が必要になる大掛かりな工事になることもあります。
屋根の下地に関してはこちらのコラム記事も参考にしてみてください。
屋根リフォームの3つの方法
~あなたの家に合うのはどれ?~
屋根をリフォームする方法は、大きく分けて「塗装」「カバー工法」「葺き替え」の3つしかありません。 それぞれの工法には明確な目的と、向き不向きがあります。
まずはそれぞれの違いを理解しましょう。
【屋根塗装】まだ使える屋根を「保護」するメンテナンス

(施工のイメージ)
屋根塗装は、傷んだスレートや金属屋根の表面に塗料を塗り、紫外線や雨水から屋根材そのものを守る「保護膜」を再生させる工事です。
屋根塗装に向いているケース(目安)
- 築10年~15年程度で、初めてのメンテナンス。
- 目立った破損や雨漏りがなく、下地(防水シート・野地板)もしっかりしている。
- 費用を抑えて、見た目をきれいにしたい。
屋根塗装に向いていない状態(ここを誤ると失敗しやすい)
- ひび割れ・欠けが多く、補修範囲が広い
- 下地が弱っている(踏むと沈む、たわむ)
- すでに雨漏りしていて、侵入経路が屋根内部の可能性が高い

「屋根の塗装をすれば雨漏りが直る」という営業マンがいますが、それは大きな間違いです。塗装はあくまで表面(一次防水)のメンテナンスです。すでに雨漏りしている=防水シート(二次防水)が破れている状態なので、いくら表面を塗っても雨漏りは止まりません。
【カバー工法】(重ね葺き)費用と効果のバランスが良い現在の主流

(古い屋根の上に重ねている実際の施工現場)
今ある古い屋根の上に、新しい防水シートと、主に軽量な金属屋根材(ガルバリウム鋼板など)を重ねて張る工法です。古い屋根を解体しないため、廃材処分費が抑えられ、工事中の雨漏りリスクも少ないのが特徴です。
カバー工法に向いているケース(目安)
- 築20年を超えたスレート屋根や金属屋根
- 塗装ではもう寿命を延ばせないが、葺き替えほどの予算はかけられない
- 古いスレート屋根にアスベストが含まれていて、撤去費用が高額になる場合
カバー工法は何が良いのか(メリット)
- 廃材が少ない:既存屋根を撤去しないので、処分費が抑えやすい
- 工期が短め:天候に左右される日数が減る傾向
- 性能の底上げ:屋根表面が新しくなり、雨仕舞も再設計できる
- 軽い屋根材を使いやすい:耐震面の不安がある方にも検討しやすい
築20年前後のスレート屋根で、色あせと軽微な割れはあるが、下地はまだしっかり。ただ、塗装で延命しても次のメンテが早いと判断される状態。
この場合、カバー工法にすると、屋根表面の性能が一気に更新され、「今後のメンテ計画が立てやすい」メリットが出ます。
費用は塗装より上がりますが、中間の現実的な選択肢として非常に相談が多いのがカバー工法です。
ただし、カバー工法をできないケースがあります
カバー工法は万能ではありません。
次の条件に当てはまると、カバー工法はできず、次にご紹介する「葺き替え」工事になります。
- 下地がボロボロ(沈み込み、踏むと柔らかい)
- 雨漏りが深刻で、内部腐食が疑われる
- 屋根形状が複雑で、納まりが雑になりやすい
- 既存屋根材の種類や状態によっては施工が難しい

カバー工法で失敗する一番の原因は、「下地が悪いのに重ねてしまう」ことです。
下地が悪いままカバー工法を行ってしまうと、後でやり直しの工事となり、結局余計な出費が重なってしまうことになりかねません。
【葺き替え】根本からやり直すフルリフォーム

(古い瓦を撤去している実際の施工現場)
葺き替えは、古い屋根材を撤去し、ルーフィング・下地まで一新する工事です。
屋根リフォームの中では最も大掛かりになりやすい分、根本改善が期待できます。
葺き替えが向いているケース(目安)
- 築25年を超えている
- 重い日本瓦の家
- 屋根リフォームを機に太陽光パネルの設置をしたい
- 雨漏りを繰り返しており、部分修理では直らない
- 地震に備えて屋根を軽くしたい(耐震化)
- 既存屋根の劣化が進み、カバー工法が適さない
葺き替えの価値(高いけど納得できる理由)
葺き替えの良さは、屋根材だけでなく、下地(防水シート・野地板)を新しくできる点にあります。
特に雨漏りを経験している場合、見えない箇所にダメージが残っていることがあります。それを放置したまま表面だけきれいにしても、結局再発する可能性が高いのです。
従って、葺き替えは「高い工事」ではありますが、条件が合えば最も適切な工事であり、無駄な出費を避ける工事にもなります。
【番外編】築20年未満でも「葺き替え」に!油断できないケース
一般的に、築20年未満の家であれば、屋根のメンテナンス・リフォームは塗装や一部の補修、カバー工法で済むことがほとんどです。 しかし、実際の現場では、築10年〜15年程度でも「これはもう葺き替えるしかありません」と判断せざるを得ない、深刻なケースに遭遇することがあります。
原因として最も多いのが、屋根の本体ではなく、「役物(やくもの)」と呼ばれる細部材の施工不良です。
「役物」とは聞き慣れない言葉かもしれませんが、屋根にとっては命綱とも言える重要なパーツで、私ども屋根修理の匠ひおきの職人が最も得意としている板金工事のことです。
そもそも「役物(やくもの)」とは?
屋根は、平らな屋根材だけでできているわけではありません。屋根の面と面がぶつかる「頂上(棟)」や「谷間」、壁と接する「際(きわ)」など、複雑な形状の部分が無数にあります。こうした「雨漏りの弱点」になりやすい繋ぎ目を塞ぎ、雨水の侵入を防ぐために取り付けられる特殊な形をした板金部材のことを総称して「役物(やくもの)」と呼びます。
そして、「役物(やくもの)」は以下のような部材を指します。
棟板金

谷板金

水切り板金

これらは全て、屋根材とは別にガルバリウム鋼板やステンレス、銅板などの金属の薄板(板金)を、現場の形状に合わせて加工・取り付けするものです。現場での加工が必要なため、高い技術と経験・知識がないとできない重要な工事となります。
なぜ役物の取り付け不良が起きるのか?
一言で言えば、「見えなくなる場所だから」という手抜きと、「知識・技術不足」が原因です。
- 知識不足による誤った施工方法
役物には、雨水をスムーズに排出するための「正しい重ね順」や、水を吸い上げさせないための「隙間のあけ方(捨て水切りなど)」といった、専門的な板金施工のルールがあります。経験の浅い職人や、屋根専門ではない業者が施工すると、このルールを知らずに「ただ形だけ塞ぐ」ような間違った取り付け方をしてしまうことがあります。 - 手抜き・コストカット
役物の下には、万が一侵入した雨水を排出するための「二次防水処理」が不可欠です。しかし、この処理は手間がかかる上、完成後は屋根材に隠れて見えなくなってしまいます。そのため、悪徳業者による工期短縮やコスト削減のために、この重要な工程を省いたり、簡略化したりする手抜き工事が行われることがあるのです。
同業者として非常に残念なことですが、実際にこのような悪質な屋根業者が存在することも事実です。
これらの施工不良は、じわじわと広範囲に雨水を侵入させます。気づいた時には、屋根材の下の野地板が広範囲にわたって腐食してしまっており、部分的な補修や、新しい屋根を上から固定するカバー工法が不可能な状態になっているため、葺き替えざるを得なくなります。

役物の取り付け不良は、そのまま「板金職人の技術不足や知識不足による施工ミス」と言い換えることができます。
屋根の防水性能を維持する上で、この板金工事の品質がいかに重要か、お分かりいただけるかと思います。
工法別の費用感と見積書の注意ポイント
「屋根修理」で検索すると、激安価格を謳う広告が出てきますが、屋根工事には適正な「材料費」と「人件費」がかかるため、相場より極端に安くすることは不可能です。
ここでは、一般的な戸建て住宅(30坪前後)を想定したリアルな費用感をお伝えします。
工法別の費用の目安
| 工法 | 費用の目安 |
| 屋根塗装 | 35万円~60万円程度 |
| カバー工法 | 80万円~110万円程度 |
| 葺き替え | 120万円~190万円程度 |
※一般的な戸建て住宅/30坪(約100㎡)
見積書の見方と注意ポイント
業者から出てきた見積書。金額だけ見て「高い」「安い」を判断していませんか?
実は、見積書の「書き方」にこそ、その業者の信頼度が表れます。
【NG例】
「屋根工事一式 100万円」
これでは、どんな材料をどれだけ使うのか全くわかりません。手抜きをされても文句が言えない危険な見積書です。

【OK例】
「材料の品名」「数量」「単価」が明記されていて、どのような材料を使ってどの部分の工事を行うのかがわかる見積書なのでわかりやすいです。

注意点(見せかけの安さに要注意!)
特に「足場代」と「廃材処分費」が項目として独立しているかは重要です。「足場代無料」といったキャンペーンは要注意です。足場を組むのにも職人の手間と運搬費がかかるため、無料になるはずがありません。安く見せる為の手法で、結局は他の項目に上乗せされているだけです。

相場から大きくズレるパターンにも注意が必要
相場より極端に「安い」場合
材料のグレードを勝手に下げられている(耐久性の低い防水シートを使われるなど)、自社職人ではなく、経験の浅いアルバイトが施工するケースなど、見えない部分で手抜きをされるリスクがあります。
相場より極端に「高い」場合
訪問販売の大手リフォーム会社やハウスメーカーの場合、実際の工事を行うのは下請けの地元の職人です。その間に「営業経費」や「中間マージン」が3~4割乗っているため、品質は同じでも価格が高くなります。
補助金・保険の話は「うまい話」に注意
「火災保険を使えば0円で屋根が直せます!」 「今なら補助金で半額になります!」など、こういったトークで近づいてくる業者には警戒が必要です。 確かに、台風や雪害が原因であれば火災保険が適用されるケースはありますし、自治体によっては耐震改修の補助金が出ることもあります。
しかし、保険がおりるかどうかを決めるのは保険会社(鑑定人)であり、業者が決めることではありません。「絶対におります」と言って契約を迫り、結局保険がおりずに高額な工事費を請求されるトラブルが奈良や大阪でも増えています。
私たち職人にとって、保険や補助金はあくまでお客様の負担を減らすためのオプションで、工事の品質そのものが主役です。「お金の話」ばかり先にする業者は、技術に自信がないことの裏返しかもしれません。
そもそも「相場」がわからない!

工法別の費用の目安で、一般的な戸建て住宅/30坪(約100㎡)の場合の相場はお伝えさせていただきましたが、そもそも自分の家の屋根をリフォームする際の相場がわからない!と思われるのは当然のことです。
同じ築20年・30坪の家であっても、損傷具合や屋根の形など条件によって工事価格は数十万円単位で変わってきます。
あなたの家にとっての「適正価格(相場)」を知る方法は、同じ条件で、2〜3社の業者に見積もりを依頼すること(相見積もり)しかありません。

複数社の見積もりを見比べることで初めて、「A社とB社はだいたい同じくらい(=これが我が家の相場)」「C社だけ極端に安いな(=何か理由があるはず)」という判断基準が生まれます。面倒がらずに、必ず複数社を比較検討してください。
見積もりシュミレーションを使ってみよう!
おおよその建坪や屋根材、工法などを選択するだけで、概算の見積金額をシュミレーションすることもできます。
ぜひご参考にしてみてください。
「信頼できる業者」の特徴とは?
リフォームの満足度は、業者選びで9割決まると言っても過言ではありません。後悔しないために、契約前に以下のポイントをチェックしてください。
事前に確認するべきポイント

- 施工事例が施工対応エリアの写真で豊富にあるか?
素材メーカーなどのカタログ写真を貼っているだけではなく、実際にその地域で施工した「現場のビフォーアフター写真」が多い業者は評価できると判断できます。 - 施工保証の内容と期間が明示されているか?
「メーカー保証(製品の保証)」と「施工保証(工事品質の保証)」は別物です。工事に自信がある業者は、独自の施工保証を付けています。 - 会社情報が明確か?(所在地、連絡先、責任者など)
会社のホームページやなどで、基本的な情報、代表者の氏名、顔写真などが包み隠さず公開されているかを確認しましょう。 - 何を強みとしている会社なのか?
単に「安さ」だけをアピールするのではなく、その会社独自の「強み」や「こだわり」が明確な業者を選びましょう。「なぜその会社を選ぶべきなのか」という理由が、価格以外にもしっかりとある業者を選ぶことが重要です。 - 自社施工か?丸投げか?
「自社職人」がいる業者なら、中間マージン(紹介料)がなく、責任の所在もはっきりしています。
「丸投げ」の業者は、実際の工事費に中間マージン(紹介料)を上乗せするため費用が高くなりがちで、さらに伝言による施工ミスのリスクも高まります。
「自社施工か、丸投げか」を判断するポイント
遠慮せずに担当者に以下の質問をストレートに聞いてみましょう!
- 「工事に来てくれる職人さんは、御社の職人さんですか?」
〇 良い回答: 「はい、当社の社員職人が施工します」「うちの専属の職人チームが行きます」と即答できる。
× 怪しい回答: 「当社の基準をクリアした業者が…」と言葉を濁す。これは下請けである可能性が高いです。 - 「見積もりに来てくれたあなたが、実際の工事の現場も担当してくれるのですか?」
自社施工の会社では、調査・見積もり担当者がそのまま現場管理も行う(あるいは職人自身が見積もりに来る)ケースが多いです。営業担当と現場担当が完全に分かれている場合は、丸投げのリスクが高まります。

現場目線で分かる「いい業者」の特徴
見積もりのための「現場調査」に来た時の態度で、その業者の質がわかります。
- 屋根に上がる前後に挨拶と説明があるか
黙ってハシゴをかけ、勝手に見て帰る業者は論外です。 - 写真・動画を見せてくれるか
「割れていますよ」と言葉だけでなく、実際にどこの何がどうなっているのか、屋根の上で撮った写真や動画を見せて詳しく説明してくれる業者は誠実です。 - すぐ契約を迫らないか
「今決めてくれたら安くします」ではなく、「他社さんと比べてじっくり考えてください」と言える業者は、自分の仕事に自信を持っています。

こんな営業トークには注意!
以下の言葉が出たら、その場で契約せず、必ず誰かに相談するようにしてください。
- ×「今すぐ工事しないと家が潰れます!」
不安を過度にあおる典型的な手口です。今日明日で潰れるような家なら、すでに住めていません。 - ×「近くで工事をしているので、足場代を無料にします」
足場は使い回しできません。現場ごとに組んで解体するものです。 - ×「キャンペーンで今日までなら半額です」
元の価格設定が不当に高いだけです。


このような不安にさせる話から入る業者ではなく、「どうしたら長く安心して住めるか」を一緒に考えてくれる業者を選ぶようにしてください。
まとめ
屋根リフォームは「工法」より「状態の見極め」が9割
最後に、これまでの内容の要点をもう一度、現場目線で整理します。
屋根リフォームで迷う方が多いのは、「塗装がいいの?」「カバー工法がお得?」「葺き替えが安心?」と“工法”から考えてしまうからです。
でも本当は順番が逆で、まず見るべきは「屋根の状態」なのです。状態さえ正しく掴めれば、工法は自然に決まります。
屋根は「屋根材」だけでなく、下地が命
普段、私たち職人が目にするのは屋根材(瓦・スレート・金属)ですが、雨を止める最後の砦は、その下にある防水シート・野地板などの下地です。
屋根材は「鎧」、ルーフィングは「雨を止める防水の本体」、野地板は「それを支える骨格」というイメージが近いです。
従って、表面がきれいに見えても、下で劣化が進んでいるケースはあります。逆に、見た目が少し傷んでいても、下地とルーフィングの損傷はそれほどなく「急がなくていい」場合もあります。
見た目だけで工事を決めると、必要以上の工事にも、先送りし過ぎにもつながりやすい。ここが一番の落とし穴です。

まずは「今の屋根の状態を知る」ことが第一歩
屋根リフォームの第一歩は“工事の検討”ではなく、「状態の確認」だということです。
- 築年数が15年〜20年を超えてきた
- 前回のメンテナンスから10年以上経っている
- 苔・色あせ・ひび・浮きなど、気になる箇所が増えてきた
こうしたタイミングは、工事を決めるためではなく、まずは「今、どこがどの程度傷んでいるか」を把握するための点検が向いています。
状態が分かれば、「まだ様子見でOK」なのか、「部分補修で足りる」なのか、「近いうちにリフォームが必要」なのか、判断ができます。
屋根は、家全体の耐久性と快適性を左右する最重要部位です。だからこそ、不安を煽られて急いで決めるのではなく、納得して選べるように。
この記事が、あなたの屋根と家の未来を守るための判断材料になれば幸いです。

屋根修理の匠ひおきは、奈良・三重・大阪、滋賀、和歌山など幅広いエリアで、お客様の屋根に関する不安解消をお手伝いしています。
「うちの場合はどうなんだろう?」と迷ったら、まずは現状を確認するところから。どうぞお気軽にお問い合わせください。






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