奈良県吉野郡天川村 屋根カバー工事

工事情報奈良県吉野郡天川村にて屋根カバー工事のご依頼をいただきました。
【施工地域】奈良県吉野郡天川村
【築年数】40年以上
【施工箇所】瓦棒葺き金属屋根 直貼りカバー工法(既存屋根撤去なし)
【使用材料】OK418ルーフ(ガルバリウム鋼板製)雪止めアングル取付(専用金具仕様)カラー:グリーンガルバリウム鋼版0.4mm
【施工期間】約10日間

奈良県吉野郡天川村|瓦棒屋根をOK418ルーフで直貼りカバー工法|雪止め金具設置

工事概要

今回ご紹介するのは、奈良県吉野郡天川村にて行った屋根改修工事の事例です。建物は築40年以上が経過した木造住宅で、屋根は昔ながらの瓦棒葺き。長年の風雨や積雪による経年劣化が進み、錆の発生や塗装の劣化が目立つ状態でした。現時点では雨漏りは発生していませんでしたが、劣化が進むと下地の腐食や雨水侵入の危険が高まるため、早めの改修が望ましい状況でした。

お客様からは「店舗用に屋根を予算内で改修したい」というご相談をいただきました。これらを解決するためにご提案したのが、既存屋根を撤去せずに新しい金属屋根を施工する「直貼りカバー工法」です。


瓦棒屋根の特徴と劣化症状

瓦棒屋根は、金属板を縦方向に葺き、その継ぎ目を瓦棒と呼ばれる部材で押さえる工法です。
昭和期の住宅や倉庫などで多く採用され、軽量で施工しやすく、水はけにも優れているのが特徴です。

しかし、築年数が40年以上経つと以下のような劣化が顕著に表れます。

  • 塗装の退色や剥がれによる色褪せ

  • 錆の進行(特に瓦棒部分や継ぎ目)

  • 雨仕舞の不具合による雨漏りリスク

  • 屋根の浮きやはがれ

今回の屋根も同様に、サビや塗膜劣化が進行しており、長期的に安心するには屋根改修工事が必要でした。


直貼りカバー工法を選んだ理由

屋根リフォームの一般的な方法としては、①既存屋根を撤去して新しい屋根材に葺き替える、②既存屋根の上から新しい屋根材を被せるカバー工法、の2種類があります。

今回選択した「直貼りカバー工法」には次のようなメリットがあります。

  • 既存屋根を撤去しないため工期が短縮できる

  • 廃材がほとんど出ず、処分費用も抑えられる

  • 屋根が二重構造になるため断熱・遮音効果が向上する

  • 建物に余分な負担をかけずに仕上げられる

天川村の現場では垂木の状態が比較的良好だったため、直貼りカバー工法を採用することで効率的かつ経済的な工事が可能となりました。


採用した屋根材「OK418ルーフ」

今回使用した屋根材は「OK418ルーフ」という製品です。ガルバリウム鋼板0.4mmを基材とした金属屋根で、瓦棒屋根のリフォームに適した仕様を備えています。

OK418ルーフの特長

  • ガルバリウム鋼板による高い耐久性と防錆性

  • 軽量でありながら強度が高く、地震時の建物負担を軽減

  • 直貼り工法に対応し、既存屋根の撤去不要

  • デザイン性に優れ、外観を一新できる

  • カラーバリエーションが豊富で景観に調和

今回は鮮やかなグリーンを採用し、自然豊かな天川村の景色に映える美しい仕上がりとなりました。


雪止め金具の取り付けと必要性

奈良県吉野郡天川村は山間部に位置し、冬季には積雪が発生します。金属屋根は雪が滑り落ちやすいため、雪止めを設置しないと以下のようなリスクが生じます。

  • 軒先から一度に雪が落ち、人や車に被害を与える

  • 雨樋が雪の重みで変形・破損する

  • 屋根や外壁が局所的に損傷する

そのため今回の工事では、専用の雪止めアングルを屋根材に合わせて設置しました。屋根材を傷めずしっかり固定できる金具を使用し、安全性と耐久性を確保しています。


施工手順の詳細

工事は以下の流れで進めました。

  1. 現地調査と診断
    屋根全体を点検し、錆の状態や下地の劣化を確認。直貼りカバー工法が可能と判断しました。

  2. 施工準備
    今回、足場は設置しませんでした。

  3. 屋根材の施工
    既存屋根の上から「OK418ルーフ」を設置。緑色の金属板が並ぶと、施工中から仕上がりの色合いの良さが実感できました。

  4. 雪止め金具設置
    屋根勾配に合わせ、専用の雪止めアングルを取り付け。落雪事故防止と雨樋保護を兼ね備えています。

  5. 仕上げと確認
    最後に全体の雨仕舞や金具の固定をチェックし、細部まで確認して清掃。お客様にご説明のうえ、お引き渡しとなりました。


施工後の仕上がりと効果

完成後の屋根は、見た目が大きく一新されただけでなく、機能面でも大幅に向上しました。

  • 美観の向上:鮮やかなグリーンが建物を引き立て、景観と調和

  • 耐久性の強化:ガルバリウム鋼板により長期にわたりサビや劣化を抑制

  • 安全性の確保:雪止め金具の設置で冬場も安心

  • 快適性の改善:二重構造による断熱効果で夏涼しく、冬は暖かい

お客様からも「屋根が見違えるようにきれいになった」「雪止めで安心できる」とご満足いただけました。


天川村の気候と屋根工事の相性

天川村は奈良県の南部、標高の高い地域に位置します。年間を通じて気温差が大きく、冬は積雪や凍結が発生します。こうした環境では、屋根の耐久性や雪対策が特に重要です。

今回のようにガルバリウム鋼板の屋根材を用い、雪止め金具を設置することで、地域特性に対応し安心できます。


まとめ

奈良県吉野郡天川村での屋根改修工事では、築40年以上の瓦棒屋根に対して「直貼りカバー工法」と「OK418ルーフ」を採用し、雪止め金具を取り付けました。

この工事のポイントは、

  • 廃材を抑え、工期を短縮できる直貼りカバー工法

  • 耐久性・防錆性に優れたガルバリウム鋼板製の屋根材

  • 地域特性に合わせた雪止め対策

の3点です。

屋根は建物を守る大切な部分です。見た目の劣化が気になりはじめた時点で点検を行うことが、結果的に費用を抑え、安心して暮らすための最良の選択につながります。

奈良県吉野郡天川村をはじめ、積雪地域や築年数が経過した住宅にお住まいの方は、ぜひ直貼りカバー工法をご検討ください。

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